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第16回 茂原悟朗さん(37歳) <株式会社 茂原建設>

茂原さん
プロフィール
岩船横新町生まれ。村上高校、関東学院大学建設工学科卒。東京都内、新潟市内の建築設計事務所勤務を経て、2005年入社。現在専務取締役。一級建築士。
新潟県建築士会岩船支部会員、村上商工会議所青年部会員、岩船商工業会会員。
■会員ページ:株式会社 茂原建設 →

会社設立から44年。5年前からはパナソニックAワンホーム事業部も設け、若い世代向けの住宅に取り組む茂原さん。20人近い職人を抱え、時代を乗り切る戦略とは…。「休みがないんです」と苦笑する二代目・悟朗さんに登場してもらいました。

Aワンホームを始めたきっかけを教えてください。

建て主が少なくなっていく中、大工職人の活躍の場を広げることと、在来工法に手が出せないお客さまにも快適な住宅を提供したいという思いからです。親と同居しないと新しい家に住むことができない、自分の家を持つことをあきらめてしまうなど、この地域の経済的な問題を少しでも解決できればと。実は大きな決断だったんですよ。会社のイメージを変えてしまうのではないかという不安がありましたが、やってよかったです。施工は50棟を越えていて、お客さまの幅も広がりました。

新商品や施工方法など、知識の習得も大変ですね。

商品が入れ替わるのが実際早いんですよね。個人的に勉強するのはもちろんですが、代理店の人が情報や今後の展望を教えてくれるのがありがたいです。毎年、パナソニック新潟ショールームでリビングフェアを開催しているのですが、新しいお客さまを案内し、商品のよさを実感してもらっています。

夏休みの親子木工教室は何年目になりますか。

13年目です。毎年50組の参加を目標にしていて、参加費は市の福祉協議会へ寄付しています。これまでウッドシェルフ、縁台、コート掛けなどを題材にしてきました。開催のねらいは、ものづくりを体験してもらうことと、親子の絆を深めてもらうことですが、これは当社に協力してもらっている「スマイルネット会」の業者さんがいて成り立つイベントなんです。私も実際参加して時間を忘れて作っています(笑)。

在来工法を継承していくことについてはどのように考えていますか。

日本が育んできた在来工法がなくなるということはないと思うんです。求める人は必ずいますし、リフォームも必ずある。確かな腕を持った職人集団を抱える会社として、しっかり需要に応えていきたい。ここ3年連続で、胎内市と村上市内から若い人たちが入社してくれました。新潟工科専門学校に建築大工科という科があるんですよ。そこの体験実習を受けていたこともあり、後継の場になっています。技術者を育てていくのがわれわれの使命だと思っています。

取材メモ

自社の充実したホームページの更新は従業員の人だそうですが、確かな記述には感心させられることしきり。ブログには見学会などの最新情報がアップされています。