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第5回 伴田浩一さん(41) <(有)高砂屋>

伴田さん
プロフィール
岩船小学校で1年生から3年生まで学び、板橋区立志村第一中学校、酒田市天真学園高校を卒業。
酒田市「山王倶楽部」、村上市「新多久」で板前をし、結婚と同時に4代目店主に。
上濱町若連中副会長。村上商工会議所青年部監事。東京都板橋区生まれ。
16歳から6歳まで5人の娘の父。
■会員ページ:(有)高砂屋 →

若くして老舗・高砂屋の店主として迎えられ、無我夢中だったと当時を振り返る浩一さん。今、玄関フロアに置かれた囲炉裏には多くの人が井戸端会議に訪れ、楽しい笑い声が絶えません。「スタッフにも恵まれて幸せ」と語る継承と経営の秘訣をうかがいました。岩船町ドットコム、初のスタッフインタビュー。

忘年会シーズンで毎日が多忙だと思います。

11月の中旬から忘年会に入ります。これからはアンコウ鍋がおすすめですね。さまざまな集まりがありますが、お客さまは予約を入れてくださった時点から、うちへ来るのを楽しみにしてくれています。「来てよかった」「また来たい」と思ってもらえるようにスタッフみんなで努力しています。

お店の信念のようなものはありますか。

毎朝、朝礼で「高砂屋の心がけ」というのをみんなで声に出して唱えています。言葉に出すことが当り前になると、お客さまへのあいさつも違ってくると思っています。スタッフには、よそへ出掛けて気付くことがあったら教えてほしいと常に言っています。私一人では見聞きできないことも、たくさんの目と耳で具体的なアイディアとなって表れて、提案した翌日にはきちんと準備されていたりして驚くことがあります。

創業明治10年という老舗ですね。

上浜町に店があったころは海が見えていて、画家の人が滞在して描いてくれた絵が残っています。今の場所に移ったのは平成元年です。店を継いだ当時は必死で、何をどうしていたかよく覚えていません(笑)。小さいころから岩船に来ていたので、馴染めないということはなかったですが、困るのはなかなか屋号を覚えられないことです。今、たくさんの人が気軽に寄ってくださって、多くの出会いがあります。趣味が仕事みたいになっていて、毎日が楽しくて仕方ないです。八百屋さん、魚屋さん、郵便局、宅配便の人など、たくさんの人のおかげで店がありますが、「出会いたい」と思わないと出会えないものだと思います。

岩船のよさを売り出していくには、どのようにしたらいいと考えますか。

イメージ

自分の商売の宣伝はなかなかしにくいものですよね。自分の場合は仲間同士で宣伝しています。あそこの店はいいよと紹介するなど、信頼関係で世話しています。口コミには保証があるので、お客さまの期待を裏切らない。エリア拡大はいつも願うことだと思いますが、一番大事にしないといけないのは地元です。